◆第41回東海S・G2(1月21日、京都・ダート1800メートル)=18日、栗東トレセン
中山、京都で行われる2重賞の出走馬が18日、確定した。東海S(21日、京都)では4勝と好調のオレリアン・ルメートル騎手(34)=フランス=が、オーロイプラータで人馬ともに初タイトルとなるか注目だ。
現在、短期免許で騎乗の外国人騎手で、最多の今年4勝。徐々に存在感が増してきたルメートルが、東海Sで騎乗のオーロイプラータに大きな手応えを感じている。
17日に栗東・坂路で追い切りで初コンタクト。単走ながら伸びやかな走りで53秒3―12秒3をマークし、「すごく乗りやすい。ワンペースのような走りだが、競馬前に特長がよく分かって良かった」と端正なマスクを崩した。
しっかりと準備をしてきた。昨年6月にブルーローズセンで仏オークスを制し、仏1000ギニーとの牝馬2冠を達成。その後に「世界でも質が高い馬を提供しているので自分で乗って確かめたい」と日本への思いが芽生えた。同じフランス出身のルメールや、同国が主戦場のCデムーロにも相談。「フランスは前半が遅いが、日本は前半が速い。『ペースが全然違う』と事前に聞いていました」と説明した。
母国に妻と子供2人を残し、単身での来日にも「すごく楽しく乗せてもらってます」と笑顔。日本での経験を充実した時間にするため、重賞初タイトルで弾みをつける。(山本 武志)
◆オレリアン・ルメートル 1989年7月3日、フランス生まれ。34歳。05年にフランスの騎手免許を取得。昨年は仏2冠牝馬のブルーローズセンの手綱を執り、同国のリーディング5位。英G1クイーンエリザベス2世S(ビッグロック)も制した。JRA通算41戦4勝。