レジェンドの手綱さばき(美浦)

エリカエスティーム
エリカエスティーム

 こんばんは、坂本です。今日は拍子抜けするほど暖かい陽気の美浦トレセンからお届けします。

 さて、今日から暦も2月に変わって、プロ野球はキャンプ・インであります。花粉症の記者は、宮崎のキャンプ取材が苦しく、そして花粉の飛んでいない沖縄のキャンプ取材が天国だった思い出があります。いや、もちろん朝から晩までネタ探しで苦労した記憶が一番ではありますが(苦笑い)。

 そんな私も競馬担当として8年目を迎えました。山から花粉が飛んで来る美浦トレセンで、本当にこの時期は悩ましい限りで、今年はついに本格的な治療を取り入れました。これまでは知人から勧められた漢方薬などで対策をしてきましたが、もう今年は耳鼻科の病院へ行き、薬を処方してもらいました。錠剤2種類と点鼻薬を2か月ぶんもらいましたが、金額としては漢方薬よりも安かったのが正直なところ。3割負担とはいえ、国民皆保険制度に感謝した次第です。今のところ効き目は上々で、例年よりもうまく乗りきれればと願っております。

 それではそろそろ本題へ。今週は西できさらぎ賞を行われますが、それ以外にも楽しみな3歳戦が多いです。土曜の京都ではリステッドのエルフィンSが行われて、唯一の関東馬として宮田厩舎のエリカエスティーム(牝、父モーリス)が参戦します。2週前に栗東へ移動して、現地でも順調に調整を進めているそうです。宮田調教師は「相変わらず脚力上位。エンジンの良さを追い切りごとに見せてくれます。結果を出せれば、春が楽しみです。前半折り合えれば、ズドンときてもいいと思うし、(武)豊さんは合いそうですよね」と、期待が伝わってきました。レジェンドの手綱さばきで、飛躍のステップとなるでしょうか。

 このまま宮田厩舎の話題を続けますと、地方交流の雲取賞(2月14日、大井)に向かう白毛のアマンテビアンコ(牡、父ヘニーヒューズ)は、今朝は美浦・坂路で併せ馬を行い、55秒9―12秒7をマークしていました。指揮官は「週末メインの追い切りでやってきて、体はボリュームがあるなかで硬さは出ていないし、心身ともに上がっている感じがします」と、成長にうなずいていました。こちらもエンジンの良さを評価されており、スター性も含めて楽しみです。

 また先週のクロッカスSで3着に敗れたエリカカリーナ(牝、父ミッキーアイル)は、メンタル的に煮詰まってきていることもあって放牧でひと息入れるそうです。宮田師は「1400、1600も我慢できると思いますが、本質的には1200以下かもしれません」と語り、葵S(5月25日、京都)などを目標にして、賞金を加算していきたい考えのようです。

 また良血の新馬セイロンジェムズ(牡、父レイデオロ、母シンハライト)が、今週の土曜の東京新馬戦(芝1600M)で初陣を迎えます。母は16年のオークス馬で、そのきょうだいにも重賞勝ち馬リラヴァティなど実績馬が多いです。「時計的には出ていますけど、少し跳びが大きくて、加速するまでに時間がかかるタイプ。エンジンの良さはすごくいいものを持っている感じで、あまり立ち遅れない競馬になれば」と宮田師は評価しています。先々週にツメを痛めた影響で、先週は時計が出ていない日もありましたが、乗り込み量は十分で、どんな走りをするか注目です。

 それでは今日のところはこのへんで。

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