G1を7勝したキタサンブラックの半弟、シュガークン(牡3歳、栗東・清水久詞厩舎、父ドゥラメンテ)がいよいよデビューする。昨秋に入厩したが、時計が詰まらず放牧へ。再入厩後は順調に追い切りを消化してきた。先週の東京・芝1800メートルを除外され、4日の京都・芝1600メートル戦にスライドとなった。担当の宮本助手は第一声で「広い府中を使いたかったですね」と苦笑いするが、「十分仕上がったし、先週までのいい状態を維持できています」と胸を張る。
1月31日の追い切りは武豊騎手が騎乗し、栗東・坂路を52秒2―12秒0でジョーメッドヴィン(未勝利)に1馬身先着した。同助手は「ユタカさんも『府中の方が良かったけど、いい馬』と言ってくれたみたい。操縦性が良くて、かからないのがセールスポイント。ゲートは普通に出るので、二の脚がつけば。性格がおっとりしてるから、内回りがどうかですね」とポイントを挙げた。
偉大な兄キタサンブラックとの比較では「ブラックはスラッと脚長でしたが、こちらはどちらかと言えばガッチリ」と指摘し、「今の京都の馬場は合いそう。再入厩後は動けていて、能力はあると思うので」と、初戦Vを大いに意識していた。