◆第59回クイーンC・G3(2月10日、東京・芝1600メートル)
第59回クイーンC・G3(10日、東京)には、きょうだいにマイルG1覇者がいる素質馬が4頭も登録している。なかでもクイーンズウォークは、20年朝日杯FS覇者グレナディアガーズの半妹で、同じ中内田厩舎に所属。兄をG1馬に導いた川田とのタッグで、重賞初挑戦Vを目指す。
わずか2戦のキャリアでも、確かに能力を示している。クイーンズウォークの前走は、外から上がり3ハロン最速33秒7の豪脚を披露。後続を2馬身突き放し、初勝利を挙げた。初戦(2着)も同33秒6をマークしており、既に兄譲りの末脚を発揮。福永助手は「もともと血統や素質の高さに期待していましたが、2戦目でしっかりと勝ち上がることができました」と振り返る。
先週の追い切りは川田が騎乗。栗東・CWコースで6ハロン83秒5―11秒3と鋭く伸びた。同助手は「ここへ向けて調整は順調です。(1週前は)ジョッキーに乗ってもらい、動きや反応などの確認も行ってもらいました」とうなずいた。
クイーンCは22年プレサージュリフト、23年ハーパーと、2年連続で初勝利から臨戦した馬が勝利している。「春へ向けてここでいい走りができれば」と福永助手。昨年12月に引退した兄の後を継ぐべく、結果を求めて東上する。(水納 愛美)