【京都記念】かつてリバティアイランドに勝利した4歳牝馬が完全復活なるか 陣営「よさは失われていない。能力は高い」

真価を発揮したいラヴェル
真価を発揮したいラヴェル

◆第117回京都記念・G2(2月11日、京都競馬場・芝2200メートル)

女王を封じた末脚をもう一度―。京都記念・G2(11日、京都)で、同レースを21年に牝馬のラヴズオンリーユーで制した矢作厩舎のラヴェルが一変を狙う。2歳時にはアルテミスSでリバティアイランドに勝利。昨秋の2戦は2桁着順に終わったが、4歳を迎えて「体は多少、大きくなったかな。この馬のよさは失われていないですよ」と担当する福岡助手は好ムードを伝える。

 オークスでは坂下で一度先頭に立ち、見せ場十分の4着だった。「この馬はとにかく折り合い。気が悪いからじゃなくて、走ることに真面目すぎるから力んで引っかかってしまう」と同助手。賢いがゆえに、角馬場やEコース(ダート)ではリラックスして走るが、時計を出す坂路やCWコースでは一生懸命に走ってしまうのだ。

 今回の舞台は外回りの2200メートル。頭数も減り、周囲からプレッシャーを受けずに走れれば、力を発揮してもおかしくない。「能力は高いですし、まだあきらめていませんよ」と福岡助手。姉ナミュールは4歳の秋にG1を制覇した。妹もまだまだ伸びる可能性を秘めている。(山下 優)

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