◆第41回フェブラリーS・G1(2月18日、東京競馬場・ダート1600メートル)
過去10年の1着馬に全て当てはまるのは、日本のG1馬か米国のダートG1馬が、父か母の父にいること。産駒3頭が当レースを制した03年勝ち馬ゴールドアリュールを筆頭に、東京と同じ左回りの米国で主流のミスタープロスペクター(ミスプロ)系種牡馬の産駒が5勝と猛威を振るう。これにストームキャット系、デピュティミニスター系を加えた4系統を3代内に持つ馬が、3着内30頭中、実に28頭を占める。
4系統のうち、5年連続で1着馬に絡んでいるのが、ミスプロ系とストームキャット系で、今年はタガノビューティーとセキフウが該当する。両馬の父ヘニーヒューズはストームキャット系で米G1・2勝。母系はともにミスプロ系の血が入る。スローペースが響いた根岸Sは大敗したが、マイル戦で堅実なタガノビューティーが1番手。セキフウを2番手評価のAランクとした。
芝からの参戦組も血統的な魅力は大きい。カラテは母の父がデピュティミニスター系のフレンチデピュティで、17年の勝ち馬ゴールドドリームや昨年2着のレッドルゼルと同じ。祖母(父の母)はドバイ・ワールドC2着、当レース3着のトゥザヴィクトリーと、いきなり好走しても不思議ではない。初ダートとなるガイアフォースは母の父がJCダートを制したクロフネ(デピュティミニスター系)、シャンパンカラーも3代内にミスプロ系、ストームキャット系を持ち、ダートをこなす下地は十分だ。
地方馬3頭では、2年連続でNAR年度代表馬に選出された兵庫のイグナイターが面白い。父エスポワールシチー、その父ゴールドアリュールと、父子3代制覇がかかっている。