藤井勘一郎騎手の引退式が思い出の京都競馬場で 武豊騎手「また一緒に仕事ができたら」

ムチを置く藤井勘一郎騎手(中央)に騎手仲間から拍手が送られた(カメラ・高橋 由二)
ムチを置く藤井勘一郎騎手(中央)に騎手仲間から拍手が送られた(カメラ・高橋 由二)

 2月29日付で引退する藤井勘一郎騎手=栗東・フリー=の引退式が2月17日、京都競馬場で行われた。

 4R終了後、ウィナーズサークルに騎手仲間が集まり、日本騎手クラブ会長の武豊騎手、友人代表のMデムーロ騎手、家族から花束が渡され、記念撮影。温かい拍手でねぎらわれた。

 青が好きな藤井騎手は紺のスーツに青のネクタイで登場し「子供の頃、初めて訪れた京都競馬場でこうして引退式をしていただけて、ホントにうれしいです」と第一声。涙はなく、終始笑顔で「グッとくるかと思いましたが、あまり感情的になることはなかったですね。車内で本馬場入場曲を流して『最後の仕事なのかな』と思いながら、自分で運転してきました。すごく大きな日でした」と、すがすがしい表情を見せた。

 武豊騎手は「彼は人一倍、競馬愛があります。(今後の)可能性をたくさん秘めてますから、色々な形で競馬をサポートしてほしいし、また一緒に仕事ができたらうれしいですね。英語ペラペラだし、すごく積極的な性格。違う面で一緒に競馬を盛り上げていけたらと思います」とエールを送った。

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