◆サウジダービー・G3(現地時間2月24日・キングアブドゥルアジーズ競馬場、ダート1600メートル)
サウジダービー・G3は、リアルスティール産駒のフォーエバーヤングが、無傷の4連勝で世界を驚かせた。後方を追走し、直線に入ってエンジンを点火させると外から豪快に伸びて先に抜け出した2着馬をゴール前で図ったように頭差で差し切った。藤田晋オーナーはうれしい初の海外重賞勝利。坂井は「自分にとって特別な馬。海外で戦うために日本でいろいろ経験をしてきたので、その経験が生きたのだと思います」と胸を張った。
矢作調教師は思い入れもひとしお。父は自身が管理し、16年ドバイ・ターフで初めて海外G1を制した馬。産駒で再び海外で勝利し「リアルスティールでドバイを勝った時はダービーを勝った時よりうれしかった。意識しないようにしていましたが、その子どもで勝ったのは感慨深い」と勝利をかみしめていた。
今後についてトレーナーは「UAEダービーでも良いレースをしてケンタッキー(ダービー)に行きたいと思います」ときっぱり。常勝厩舎の次代のエースが、無敗街道を突き進んでいく。