【報知杯FR】栗東に〝前乗り〟関東馬が坂路で軽快な動き 気配急上昇に陣営も「馬が自ら動いてくれた」

コラソンビートは最終追い切りで気配が急上昇
コラソンビートは最終追い切りで気配が急上昇

◆第58回報知杯フィリーズレビュー追い切り(6日、栗東トレセン)

 桜花賞(4月7日、阪神)トライアルの第58回報知杯フィリーズレビュー(10日、阪神=3着まで優先出走権)の追い切りが6日、東西トレセンで行われた。関東馬のコラソンビートは早めに栗東に入って調整を進め、着実に良化。坂路で楽々と好時計をマークと、京王杯2歳S以来の重賞2勝目へ万全の態勢を整えた。

 栗毛の馬体が躍動した。栗東に滞在しているコラソンビートは坂路で51秒7―12秒4。気を抜かないようにムチを軽く見せ、最後まで集中力は途切れなかった。この日の全体で6位タイの好時計だ。

 この中間は2月20日に栗東入り。ただ、2週前が59秒0、1週前が55秒8と控えめな時計だった。伊藤助手は「栗東の環境に適応することを優先させたので。逍遥(しょうよう)馬道のアップダウンがこたえて、美浦とは違う負荷がかかった」と理由を説明した。

 それでも、このひと追いで明らかに状態が上向いた。「乗っていて53~54秒くらいの感覚だったけど、馬が自ら動いてくれました。速いところをやれば、スイッチが入る馬なので」と“競馬モード”に突入したことを感じさせた。

 前走の阪神JFは3着に敗れたが、初の右回りに対応できたことは収穫だった。「勝ちにいく競馬ができたし、内容は一番強かったと思います」と同助手はきっぱり。今回は輸送による負担が軽減されるうえに、勝った京王杯2歳Sと同じ1400メートルに戻る。陣営はさらにいい走りができると信じて疑わない。

 加藤士厩舎は先週の報知杯弥生賞ディープインパクト記念を、6番人気のコスモキュランダでV。これまでの年間勝利数は20年と23年の19勝が最高だが、今年はすでに8勝、美浦で4位タイと好スタートを決めた。「厩舎にも勢いがありますし、この馬で2週続けてになるといいですね」と伊藤助手は目を細めた。レース後も、そのまま本番まで栗東滞在の予定。2週連続の報知杯制覇で、最高の形で満開の桜が待つ晴れ舞台へ向かう。(山下 優)

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