福永祐一調教師=栗東=が3月9日、厩舎としてのデビュー戦となる阪神11RのコーラルS(4歳上オープン、ダート1400メートル)でレオノーレ(牝5歳、父マジェスティックウォリアー)を送り出したが、2着だった。武豊騎手=栗東=との夢コンビで注目を集めた一戦だったが、デビューVとはならなかった。
レオノーレは賞金面で4分の1の抽選をクリアし、このレースへの出走にこぎ着けた。中間は自らの管理馬となる前で、安田隆行厩舎の所属時にも調教に騎乗。しっかりと万全の状態に仕上げた。パドックでは「自分がこの道に入るきっかけを与えてくれた人」と初陣のバトンを託した武豊が騎乗する際、足を上げる場面も見られ、多くの競馬ファンの熱い視線を集めていた。レースは先手を取り、逃げ切りを図ったがゴール前に鼻差でレディバグに差し切られた。
この日は1鞍のみで、3月10日も阪神で10RのオークランドTRT(4歳上3勝クラス、ダート1800メートル)にマルブツプライド(牡5歳、父ホッコータルマエ)が出走。開幕週での初勝利を目指す。
福永調教師「これ以上ない競馬をしてくれました。暑い時期の方がいいタイプの馬で、自信を持てる感じではなかったですが、向かい風が強い前残りの馬場で、やってほしい競馬をしてくれました。勝ちに等しい内容だったと思います。完璧に乗ってくれました。(武)豊さんに依頼してよかったです」