◆第38回ファルコンS・G3(3月16日、中京・芝1400メートル)
ソンシ(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎、父ナイトオブサンダー)は重賞でも通用する器だ。
前走の3歳1勝クラス(東京・芝1400メートル)が圧倒的なパフォーマンスだった。道中は5番手で、残り2ハロン過ぎまで持ったまま。川田将雅騎手が追い出すと瞬時に先頭に並びかけた。そこからは独走態勢。ダイナミックなフォームでぐんぐんと差を広げ、3馬身差で快勝した。
唯一の敗戦(2着)が万両賞・2歳1勝クラス(阪神・芝1400メートル)。早めに抜け出したぶん遊んでしまい、勝ち馬の決め手に屈した印象を受けた。この2走前と前走を比べると、先頭に立ってからの勢いが違う。精神面での成長が表れたと言える。
1週前追い切りでは、栗東・CWコースで6ハロン79秒6―12秒1の猛時計をマーク。藤田晋オーナーはシンエンペラー、フォーエバーヤングと、現3歳世代で2頭重賞ホースを所有しているが、ソンシもその仲間入りが期待できる。(水納 愛美)