【金鯱賞】“世界レコード”イクイノックスとの激戦経て進化した6歳馬 5馬身差圧巻V2に川田「驚きと自信」

金鯱賞を圧勝したプログノーシス(カメラ・谷口 健二)
金鯱賞を圧勝したプログノーシス(カメラ・谷口 健二)

◆第60回金鯱賞・G2(3月10日、中京競馬場・芝2000メートル=良)

 第60回金鯱賞・G2(中京)はプログノーシスが圧勝で連覇した。

 誰もが驚いた圧巻の連覇だった。4角5番手から直線で内を突いたプログノーシスは、一気に後続を突き放した。ドゥレッツァに5馬身差をつける“一人旅”で、重賞3勝目。川田は「今日のこの状態で、これだけのパフォーマンスをできるということに改めて驚きと自信を持ちました」と、大きくうなずいた。

 あくまで先を見据えた仕上げだった。鞍上も「本当にきつい状態で競馬にきているなという状態でした」。いい頃と比べて物足りなさを感じていたが、昨年より2秒2も勝ち時計を縮めての連覇だった。

 イクイノックスが1分55秒8の“世界レコード”を叩き出した昨年の天皇賞・秋で3着。香港カップでも0秒1差5着に入り、中内田調教師も「イクイノックス相手に頑張ってくれましたし、香港でも僅差のところまでいっている」という成長を明け6歳で証明した。

 今後は昨年2着だった香港のクイーンエリザベス2世C(4月28日、シャティン競馬場)に向かう予定だ。「大きいところを取らせてあげたい馬。手の届くところにいる馬かなと思う」と中内田師は力を込めた。(坂本 達洋)

 ◆プログノーシス 父ディープインパクト、母ヴェルダ(父オブザーヴァトリー)。栗東・中内田充正厩舎所属の牡6歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算13戦7勝(うち海外2戦0勝)。総獲得賞金は4億4928万1400円。(うち海外1億1433万400円)重賞3勝目。主な勝ち鞍は23年金鯱賞、札幌記念・G2。馬主は(有)社台レースホース。

 【レースメモ】

 ◆川田将雅騎手 2年連続4勝目。重賞はクイーンC(クイーンズウォーク)以来の今年5勝目、通算135勝目。

 ◆中内田充正調教師 2年連続3勝目。重賞はクイーンC(クイーンズウォーク)以来の今年2勝目、通算39勝目。

 ◆ディープインパクト産駒 2年連続5勝目。重賞は京都記念(プラダリア)以来の今年2勝目、通算291勝目。

 ◆連覇 タップダンスシチー(03~05年)、ヤマカツエース(16、17年)に続く3頭目。

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