18年の牝馬3冠など史上最多の芝G1・9勝を挙げて、昨年にJRAの顕彰馬に選定されたアーモンドアイ(牝9歳)の祝賀トークショーが3月14日、都内で現役時に同馬を所有したシルク・ホースクラブの主催で開催された。クラブ会員を含む多くのファンが参加して、主戦を務めたクリストフ・ルメール騎手(44)=栗東・フリー=や現役時に管理した国枝栄調教師(68)=美浦=をはじめ、同馬にゆかりの深い関係者が出演して大いに盛り上がった。
トークショーのなかでは、北海道安平町・ノーザンファームにけい養されている現在のアーモンドアイと今年産まれたキタサンブラック産駒の3番子(牝)の映像も流された。ルメール騎手は「まだ走れるみたい。いつも会う時にびっくりします」と笑顔で喜んだ。国枝調教師も「まだまだ(走れそう)。でも競馬場に戻すのはかわいそう」と、優しそうな表情で目を細めていた。
トークショー終了後にはチャリティーオークションを行い、その収益金は今年1月1日に発生した能登半島地震で被害を受けた引退競走馬飼育施設「珠洲ホースパーク」に石川県珠洲市「企業版ふるさと納税」を通じて全額寄付される。19年の天皇賞・秋のレース時に着用した「てい鉄」は250万円で落札されて、お宝グッズ5品で計537万2000円と予想以上の盛り上がりを見せた。
馬主のシルクレーシング・米本昌史代表は「今回のアーモンドアイのイベントを通じて、能登の現状にもう一度、目を向けていただけるきっかけになればと思っております」と、あいさつした。