◆第72回阪神大賞典・G2(3月17日、阪神・芝3000メートル、稍重)
1着馬に天皇賞・春(4月28日、京都)の優先出走権が与えられるG2は15頭立てで争われ、2番人気で菱田裕二騎手騎乗のテーオーロイヤル(牡6歳、栗東・岡田稲男厩舎、父リオンディーズ)が好位で進め、最後の直線は早めに抜け出すと、後続の追い上げを許さず、5馬身差をつけて圧勝した。ダイヤモンドSからの連勝で重賞3勝目を挙げた。22年の天皇賞・春3着馬が、春の盾への切符をつかんだ。勝ち時計は、3分6秒8。
2着は6番人気のワープスピード(川田将雅騎手)、1番人気のブローザホーン(菅原明良騎手)は3着だった。
浜中俊騎手(ゴールデンスナップ=5着)「格上相手に、チャレンジのつもりで使ってもらいました。大きな差はなく頑張ってくれましたし、距離適性の高さを感じさせてくれました。今後の成長次第では、これぐらいのレベルでもやれると思います」
池添謙一騎手(サヴォーナ=6着)「位置取りは悪くなかったと思います。2周目の3角でエンジンのかかりが遅く、上位と差がつきました。馬場も重に近い稍重で、しんどかったかもしれません」
岩田望来騎手(ディープボンド=7着)「自分の競馬はできました。しっかり走りきってくれました」
酒井学騎手(メイショウブレゲ=8着)「休み明けのぶん、返し馬でいつもより力んでいたので、道中ふかしすぎずフワッと乗りました。ラチ沿いに行きたかったんですが、それでも内から上手に走ってくれました。追い出すまでは『どうだ!』と思えるぐらいでしたからね。ばてていませんし、京都向きなので本番で出られれば、きょう以上にやれると思います。着差以上に収穫がありました」
小沢大仁騎手(ジャンカズマ=9着)「もともと持久力があるので、スタミナ勝負に持ち込めればと思って積極的に行きました。洋芝で勝っているように、馬場もちょうどいいと思っていました。勝ち馬には置いていかれましたが、長くいい脚を使ってくれました。昨夏から乗せてもらっていますが、成長していますし、これからも頑張りたいです」
Mデムーロ騎手(ショウナンバシット=10着)「内容は良かったです。馬場の一番きれいなところを走れたし、3~4角はすごい手応えでしたが、直線でフワッとしてしまった。ちょっと(距離が)長いかな」
ムルザバエフ騎手(ディアスティマ=12着)「リズム良く運んでという指示でした。直線はチャンスがあるかと思いましたが、気力的に止まってしまいました。自信を取り戻せば、またやれると思います」
荻野琢真騎手(ユーキャンスマイル=13着)「返し馬はすごく良かったです。道中リズム良く運べましたが、ペースが上がり出すとついていけませんでした。スピード的なものなのかもしれません。3000メートルも長くなってきてるのかも…」
岡部誠騎手(アンタンスルフレ=14着)「力の差を感じる内容でした。3000メートルでハミをかんでしまいました」
松若風馬騎手(ゼーゲン=15着)「馬場が悪く、のめっていました」