重賞6勝を挙げたメイケイエール(牝6歳、栗東・武英智厩舎、父ミッキーアイル)が3月24日、中京競馬場で引退式を行った。ラストランとなった高松宮記念は9着。2歳時から一線級で活躍を続け、多くのファンに愛されたアイドルホースの最後の姿を見守ろうと、全レース終了後の午後5時から始まったにもかかわらず、雨が降りしきる中京競馬場には多くのファンが残った。
引退式には主戦の池添謙一騎手や武英智調教師、厩舎スタッフなどが参加。武英調教師は約4年半にわたる競走生活を「本当に一瞬でしたね。大変なことばかりでしたけど、よく頑張ってくれました」と振り返り、愛馬をねぎらった。
主戦の池添騎手は「常に追い切りでもレースでも緊張していました。レースで大丈夫というのは一切なかった、初めてといっていい馬。いい経験をさせてもらいました」と笑顔。また、同騎手はドバイへの移動のために参加できなかった初期の主戦だった武豊騎手からの「常にメイケイに乗った時は悩んでいました。勝った時も負けた時も無事に終わってホッとする自分がいました」のメッセージを紹介。場内を盛り上げた。
今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬になる予定だ。