◆第56回ダービー卿CT・G3(3月30日、中山・芝1600メートル)
パラレルヴィジョン(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎、父キズナ)が2戦2勝(芝とダート)と得意のマイルで重賞初制覇を狙う。
オープン初勝利を飾ったニューイヤーSは、直線で進路を内に切り替えると、力強く中山の坂を駆け上がって完勝。全5勝の手綱を執るクリストフ・ルメール騎手も「今日はスタートから手応えが良くてビックリした」と、目を丸くするレース内容だった。
この中間も順調に調整が進められ、美浦・Wコースで行われた1週前追い切りでも動きは抜群。「今日もいい動きだった。順調だね」と国枝栄調教師がうなずいたように、充実ぶりは確か。実力発揮には今の荒れた馬場がカギになりそうで「できれば良馬場でやりたいね」と、当日の馬場状態を気にかけていた。