【大阪杯】チャンスが巡ってきた31歳ジョッキー 6度目のG1騎乗で初頂点へ意気込み「勝って『本物の男』になりたいですね」

人馬ともG1初制覇を狙うエピファニーと杉原
人馬ともG1初制覇を狙うエピファニーと杉原

◆第68回大阪杯・G1(3月31日、阪神・芝2000メートル)

 杉原誠人騎手(31)=美浦・フリー=が本物の男になる。エピファニーと大阪杯で、自身6度目のG1騎乗。初コンビだった前走の小倉大賞典を勝ち、チャンスが巡ってきた格好だ。

 管理する宮田調教師は、厩舎開業前に藤沢和雄厩舎で研修した縁もあり、以前から杉原の仕事への姿勢を評価していた。「調教でのフィードバックなど丁寧な仕事をしてくれるし、さすが藤沢先生の教え子だと思います」。開業後もレースはもちろん、追い切りでも信頼関係を築き、テン乗りだった前走からオーナーサイドと相談し、折り合いが難しく、付きっきりで調教をつけてくれる騎手として白羽の矢が立った。

 小倉大賞典は好位から距離ロスなく運び、直線は4番手からしっかり脚を伸ばした。一発回答した杉原は指揮官から「男になった」とうれしい一言を贈られたが、「G3を勝ったくらいでは男とは言えないかな。G1を勝って『本物の男』になりたいですね」と先を見据える。

 杉原は27日に栗東で行われた最終追い切りに加え、28日も軽めの運動で入念にコンタクトを取った。指揮官は「滞在先の栗東でもついて行くと言うので、このレースにかける思いは伝わっている。彼(杉原)と厩舎一丸でやっていきます」と意気込む。人馬初のG1制覇を飾り、正真正銘の男になる。(浅子 祐貴)

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