【桜花賞】開業4年目でG1初挑戦の茶木太樹調教師「いちばん好きで、いちばん勝ちたいレース」

ライトバックとともに桜花賞に挑む茶木調教師
ライトバックとともに桜花賞に挑む茶木調教師

◆第84回桜花賞・G1(4月7日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 牝馬クラシック第1戦、第84回桜花賞・G1(7日、阪神)の枠順が4日、決まった。

 桜の時期が来ると胸が高鳴る。開業4年目でG1初挑戦する茶木調教師が、憧れの桜花賞にライトバックを送り込む。「いちばん好きで、いちばん勝ちたいレースは桜花賞。自分が調教師になって、管理馬を出走させられるなんて、夢のようですね」と目を輝かせた。

 兵庫・姫路市で生まれ、ゲーム「ダービースタリオン」で競馬に興味を持った。中学生時代は阪神競馬場に足しげく通い、魅了されたのが3歳の乙女たちが競うクラシック第1戦。「ワクワクしてレース前日は眠れなかったぐらい」。記憶に残るのは00年。競馬雑誌のPOG企画で指名していたチアズグレイスを、ゴール前で声をからすほど応援したという。

 ともに挑むのはライトバック。エルフィンSで後にチューリップ賞を勝ったスウィープフィートに勝ち、重賞級の能力は証明済み。デビュー戦の新潟でラスト3ハロン32秒8をマークした爆発力が武器だ。テンションが上がりやすいため、早い時期に賞金加算し、ゆったりとしたローテーションを組めたのも好材料だ。

 調教ではゴム製のハミを使うなど馬具なども工夫。「テンションも前走の前よりはまし」。3日の最終追い切りでは、やや頭を上げるシーンこそあったが、我慢も利き直線では3頭併せの真ん中から鋭伸。6ハロン84秒4―11秒9で大きく先着した。「ペースがかみ合えばおもしろい存在になれる」と一発を狙う。

 「G1は勝ちたいですが、普段やっていることの積み重ねの先にあるものだと思う。平常心でやりたいですね」とトレーナー。G1初挑戦で初重賞Vもかかる一戦。ドラマチックなストーリーを描いてみせる。

(戸田 和彦)

 ◆茶木 太樹(ちゃき・たいき)1983年10月1日、兵庫・姫路市生まれ。40歳。高校卒業後に西村牧場、ヤマダステーブルなどに勤務し、ジェームズ・ファンショー厩舎での英国留学も経験。08年5月から池添兼雄厩舎で厩務員、調教助手。20年に調教師免許を取得後、安田隆行厩舎などで技術調教師を務め21年3月に開業。5月1日阪神4RをスズカフューラーでJRA初勝利。通算748戦49勝。

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