2月24日の小倉3Rで落馬負傷して、胸椎骨折で戦列を離れていた佐々木大輔騎手(20)=菊川正達厩舎=が4月9日、美浦トレセンで負傷後初めて調教騎乗を再開した。師匠の菊川調教師は「昨日、(医師の)許可が出ました。今週の福島から復帰します」とゴーサインを出して、この日は3頭に騎乗。同騎手は「違和感なく乗れました。不安は全くないです」と穏やかな表情で語った。
昨年は68勝を挙げるなど一躍ブレイクして、3年目の今年は年明け早々から小倉に滞在して経験を積んでいた。年明けから約1か月半の間に12勝を挙げるなど白星を量産していたが、思わぬアクシデントに見舞われた形だった。「自分が乗せていただく予定の馬に他の騎手が乗って、勝たれるのを見て悔しいと思いました。逆に他の人が乗っているのを見られて、この人はこういう乗り方をするのかとか、思う部分はたくさんありました」と、気付きもあったという。
久々の実戦復帰となる今週末は土、日の福島で、さっそく20鞍近くの騎乗を予定している。「自分のなかでも流れが上向いていた時にケガをしたので、すごく悔しかったです。ここから巻き返したい」ときっぱり。探究心にあふれる若武者は、支えてくれた人々への感謝を胸にターフへ戻る。