【皐月賞】開業3年目の34歳トレーナー、平成生まれ初のG1制覇へ「みんなワクワクしています」管理馬アレグロブリランテの仕上がりに自信

アレグロブリランテ(右)はWコースで上昇をアピール
アレグロブリランテ(右)はWコースで上昇をアピール
G1初挑戦となる上原佑調教師
G1初挑戦となる上原佑調教師

◆第84回皐月賞・G1(4月14日、中山競馬場・芝2000メートル)

 皐月賞(14日、中山・芝2000メートル)の出走馬と枠順が11日、決まった。唯一の木曜追いとなったアレグロブリランテは絶好の動きを披露。3枠6番に決まり、上原佑紀調教師(34)=美浦=は平成生まれの調教師で初のG1制覇へ手応えを深めた。

 上昇一途だ。唯一、木曜に追い切ったアレグロブリランテは美浦・Wコースでの併せ馬で5ハロン68秒1―11秒8。上原佑調教師は「(調教に騎乗した)騎手の感触も、もう一段上がったということでした。状態としては自信を持って出せると思います」と胸を張った。

 前走のスプリングSも自信を持っていた。「3着にはくるかなと思っていましたが、2着だったのでうれしかったです」と笑顔。愛馬のセールスポイントに成長力を挙げる。「(2走前の)若竹賞の前くらいから、ずっと成長し続けている感じです。体重が20キロくらい増えて力強くなりましたね。以前はフラフラして真っすぐ走れなかったけど、芯が入って真っすぐ走れるようになった」と充実ぶりに目を細める。

 開業3年目。平成生まれの調教師として初めてG1に出走させるのが皐月賞なのは偶然か、必然か。「もちろん覚えていますよ。自宅で観戦していました」と振り返ったのは04年のダイワメジャー。父の博之調教師がG1初勝利を飾ったレースだ。「みんなワクワクしていますし、厩舎としても目標のひとつだったので開業初年度の馬でクラシックに出られるのは良かったです」。レース当日は34歳2か月。勝てば歴代2位の年少Vとなる。

 勝敗を左右する枠順は3枠6番に決まった。「内めの方が競馬がしやすいと思います」とホッとした表情。人馬ともにG1初出走で快挙を達成する準備は整った。(西山 智昭)

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