藤岡佑介騎手が1レース終了後、弟の康太騎手への思い語る「少しずつ気持ちの整理がついてきました」

1R終了後、囲み取材で気丈に対応する藤岡佑介騎手(カメラ・高橋 由二)
1R終了後、囲み取材で気丈に対応する藤岡佑介騎手(カメラ・高橋 由二)
黙祷が終わり一礼して辞す藤岡佑介騎手(左)(中は武豊騎手、右は和田竜二騎手) (カメラ・高橋 由二)
黙祷が終わり一礼して辞す藤岡佑介騎手(左)(中は武豊騎手、右は和田竜二騎手) (カメラ・高橋 由二)
藤岡康太騎手
藤岡康太騎手

 4月13日、落馬事故で逝去した藤岡康太騎手(享年35)の兄、藤岡佑介騎手(38)が阪神競馬場で1レース終了後に取材に応じた。この日の阪神競馬場には献花台が設置され、多くのファンが訪れている。1レースの前には、事故のあった3コーナーの方向に向かい、黙祷がささげられた。藤岡佑騎手は阪神1レースでエールヴァーゲに騎乗し、5着だった。

 藤岡佑騎手「まずは康太のことで、心配していただきありがとうございました。昨日、家族で無事に見送ることができ、少しずつ気持ちの整理がついてきました。時間はかかるけど、これで前向きになれるのかなと。(気持ちが)落ち着かなかったら、競馬に乗るのも失礼だと思っていました。ですが生前から、康太と話をして、お互いの馬にのっかかるようなことがあるかもしれない、と。こういう話をしていたので、受け入れられるのが他の家族よりも早かったです。お別れできないで、心を痛めている騎手もいましたが、今朝、(武豊・日本騎手クラブ)会長に声をかけていただいて、時間を作ってもらって気持ちを伝えることができました。一日でも早く、明るい騎手会の雰囲気が戻って、康太が安心して見守られる状態になればと思います。ファンの方もなかなか、すぐにとはいかないと思いますが、今までできていたこと、楽しめていたことができなくなるのは、康太の本意ではないので、変わらずに楽しんでください。JRAの配慮でお別れする場をつくっていただき、康太もたくさんの人に応援されていたことが分かると思います。また私にも、たくさんの心配の声をいただきましたが、思っている以上に受け入れられています。朝から騎乗馬を用意していただき、ひとつ乗れたことで落ち着きましたし、冷静に競馬に乗ることができました。今まで通り、応援していただければと思います」

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