中山7Rを最後に引退 勝浦正樹騎手のラスト騎乗は2着「G1や重賞でも2着が多かった。俺らしい」

中山7Rを最後に、騎手生活を終えた勝浦正樹騎手(カメラ・高橋 由二)
中山7Rを最後に、騎手生活を終えた勝浦正樹騎手(カメラ・高橋 由二)

 4月14日の騎乗を最後に引退する勝浦正樹騎手=美浦・フリー=は、この日、中山競馬場で6鞍に騎乗。ジョッキー生活28年目でラストとなった中山7Rのニシノピウモッソは、直線で必死に追うも勝ち馬(グランフォーブル)に届かず2着だった。

 多くの拍手に包まれた中山競馬場。何度もスタンドに頭を下げながら引き上げてきた勝浦騎手は「こんなに応援してくれている人がいたんだ、というのが素直な気持ち。本当にありがたい」と感謝の言葉を口にした。2着の最終騎乗には「G1や重賞でも2着が多かったし、俺らしい」と笑顔を見せながらも、悔しさをにじませた。

 検量室では騎手時代の同期、村田一誠調教師が涙を浮かべながら出迎え、ジョッキー仲間からもねぎらいの言葉をかけられた。「グッときた。謝ってばかりの騎手人生でしたけど、周りに恵まれて、感謝しかない」と涙をぬぐった。最後に語ったのは「騎手になれてよかった」。その言葉が充実した騎手人生の全てを物語っていた。

 勝浦騎手は1978年8月10日生まれの45歳。千葉県出身で1997年3月2日に中山でデビューし、JRA通算15674戦967勝。2002年NHKマイルC(テレグノシス)、2007年朝日杯FS(ゴスホークケン)のG1・2勝を含む重賞17勝。今後については「競馬の現場は離れるが、何らかの形で関わっていきたい」と意向を示している。

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