【フローラS】重賞初挑戦の良血馬が心身成長 津村明秀騎手が追い切り絶賛「「いい動きでした」

津村を背に追い切ったバロネッサ(右)(カメラ・荒牧 徹)
津村を背に追い切ったバロネッサ(右)(カメラ・荒牧 徹)

◆第59回フローラS・G2(4月21日、東京競馬場・芝2000メートル=2着までにオークスの優先出走権)追い切り=4月18日、美浦トレセン

 今週末3重賞の出走馬が18日、確定。オークストライアルの第59回フローラS・G2(21日、東京=2着まで優先出走権)はバロネッサが追い切られ、期待通りの成長を見せた。

 いかにも切れそうな伸び脚を披露した。重賞初挑戦となる良血馬バロネッサは、外アイベラ(4歳1勝クラス)を4馬身半追走する形でスタート。直線の入り口では約1馬身まで差を詰めて、ゴーサインが出されると余裕たっぷりに加速して、6ハロン82秒2―11秒1を馬なりでマークして半馬身先着した。2週連続で手綱を執った津村は「いい動きでした。しまいの反応もよかった」と、仕上がりの良さに太鼓判だ。

 22年のホープフルSを制したG1馬ドゥラエレーデを半兄に持ち、伯父に16年の菊花賞、有馬記念を制したサトノダイヤモンドがいる折り紙付きの良血を誇る。「2歳で入ってきた時から、立ち姿とか顔付き、走りがきれいでした」と山崎助手。もともと期待は大きかったが、デビューから2戦は出遅れに泣くなど〈3〉〈2〉着と結果が出なかった。

 しかし、ひと息入れて臨んだ前走は、好発から正攻法の競馬で完勝してひと皮むけた姿を見せた。山崎助手は「精神面は著しく成長している。入厩当初はゲートが大変だったが、課題を克服して煩わせることがなくなってきた」と説明しており、秘める素質が心身の成長とともに花開きつつある。

 さらに距離は1ハロン延びるが、持ち味のスピードが生かせる開幕週の馬場に不安はない。「コントロールの難しい馬ではない。2000メートルは大丈夫」と鞍上。“樫の舞台”を目指して、真打ち登場といきたい。(坂本 達洋)

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