◆第169回天皇賞・春(4月28日、京都・芝3200メートル)
昨年のダービー馬のタスティエーラ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎、父サトノクラウン)だが、その後は菊花賞2着→有馬記念8着→大阪杯11着と苦戦が続く。特に前走は1番人気での大敗だった。
だが、巻き返しの態勢は整っている。堀調教師は前走の敗因を「ハッキリとは分かりませんが、輸送後のカイ食いが悪く、前日の朝夕ともに8割は残していました」と分析し、今回は「工夫して臨むつもりです」とコメントした。輸送による体調不良が原因ならば度外視は可能で、陣営が万全の対策をして臨む今回は本番までコンディションを保っていられるはず。阪神に比べてやや距離の短い京都への輸送は、菊花賞時にこなしている点も心強い。
その菊花賞ではドゥレッツァに敗れたが、勝ったルメール騎手の“神騎乗”もあって実力では互角とみる。中間の動きもさらに良くなっており、4月18日には美浦・Wコースでラスト1ハロン11秒0の好時計。昨年のサウジアラビアRC馬ゴンバデカーブースを相手にしなかった。トレーナーも「動きの質は良化した印象を持っている」と、手応えありの様子。4歳世代のトップホースの復活の時は近い。