◆第169回天皇賞・春・G1(4月28日、京都競馬場・芝3200メートル)
今年は古馬混合G1勝ち馬が1頭もおらず、傑出馬不在のメンバーとみている。ならば、古豪のディープボンド(牡7歳、栗東・大久保龍志厩舎、父キズナ)が悲願のG1初制覇を成し遂げる可能性は十分にある。
この馬にとって、何よりもプラスαとなるのが京都へのコース替わり。しかも、外回りという点だ。坂の下りで加速できる外回りへの非常に適性が高い。実際に昨年は京都外回りで2、3着だが、それ以外では5、5、10、15着。年齢を重ね、より適性が色濃く出ているように感じる。
昨年も前年まで連覇していた阪神大賞典で5着に敗れ、続く天皇賞・春では5番人気で2着と好走した。先ほども書いたが、タイトルホルダーやジャスティンパレスなどがいた昨年に比べると、今年は付け入る隙があるメンバー。今までG1戦線で好走してきた経験値が十分に生きそうだ。(山本 武志)