
◆第29回NHKマイルC・G1(5月5日、東京競馬場・芝1600メートル)
昨年の東京スポーツ杯2歳Sの覇者で、折り合い面の難しさを抱えているシュトラウス(牡3歳、美浦・武井亮厩舎、父モーリス)だが、秘める能力の高さから軽視はできない。前走のファルコンSは最後方から運ぶ形を選択して、直線の内で馬群をさばくのに苦労しての9着なら度外視可能。むしろ極端に引っかかることなく、我慢できたことは収穫だったと感じる。
放牧を挟んでの帰厩後は、2週前、1週前とWコース単走で追い切り、伸び伸びとしたストライドでエンジンの良さをアピールしていた。この中間も陣営は試行錯誤しながら進めているが、武井調教師は「持っている能力は間違いない」と能力への期待は揺るいでいない。当週の仕上がりも要チェックだが、一変があっていい一頭だ。
(坂本 達洋)