【東京11R・NHKマイルカップ】アスコリピチェーノが本命。昨年暮れの阪神JFをレースレコードの1分32秒6で制し、続く桜花賞(2着)で1分32秒3と時計を詰めた。2戦とも道中で挟まれ位置を下げる不利があったうえ、桜花賞では、4角で勝ち馬に外に弾かれる“Wの悲劇”に見舞われながら猛然と追い上げ3/4馬身差。並の馬なら凡走やむなしの状況を克服しての好時計と連続好走は高い能力の証しだ。
強気に推せるもう一つのポイントが強い負荷を課した1週前追い切りにある。美浦・Wコースの併せ馬においてパートナーを瞬時に突き放したラスト1ハロン11秒1の伸び脚には確実なスケールアップを感じさせた。皐月賞の中2週と比べ、桜花賞からの中3週のローテは、疲れを十分にリカバーできる時間的な余裕があり、さらに今回はホームでの一戦だけに慣れた環境下で一段攻めた調整を行えた利は大きい。
東京の新馬戦、2戦目の新潟2歳Sと、左回りの方が最後の爆発力が上回っていた印象もあり、14番枠からスムーズに運べば、大きなストライドで直線一気に抜け出すシーンを描ける。
馬連(14)―(18)(5)(16)(3)(2)(1)(6)(13)。
◆仕上がり良好アスコリピチェーノ 昨年の最優秀2歳牝馬アスコリピチェーノは、坂路を69秒7―16秒2で駆け上がって最終調整。素軽いフットワークで仕上がりの良さをアピールした。黒岩調教師は「落ち着きもあって、いい雰囲気で順調。ここまでいい感じでこられました」と満足げ。