◆エプソムC追い切り(5日、美浦トレセン)
週末2重賞の最終追い切りが5日、行われた。第41回エプソムC・G3(同・東京)は、ニシノスーベニアが美浦・坂路で思惑通りソフトな調整を消化し、万全の態勢を整えた。
ダービー卿CT4着から反撃を期すニシノスーベニアが、好気配を見せた。追い切りは美浦・坂路で単走。終始、馬なりだったとはいえ、軽快に駆け上がり53秒7―12秒1をマーク。今の充実ぶりを物語る上々の動きを披露した。上原博調教師は「最後の1ハロンだけ軽く仕掛けたけど、しっかり動けていた。状態はいいですよ」と納得の表情を浮かべた。
「再現力」を発揮する。3走前から調教パターンを変更。週末にWコースで負荷をかけ、当週は坂路で軽めにとどめるようにした。すると、勝ちあぐねていた3勝クラスを5馬身差の圧勝で突破。続く久々の重賞挑戦だった前走も0秒4差の4着に健闘した。
好走につながる調整過程がみつかり、今回も万全の態勢だ。トレーナーは「この調教がこの馬のパターン。前走も古馬になって初めての重賞だったけど差のない競馬ができた。安定して走ってくれている」とうなずく。
9ハロンは初となるが「以前はかかるようなところがあったが、年齢を重ねてそういうところもなくなったので大丈夫。東京で勝っているし、スムーズなら」と上原博師。初タイトルへ、機は熟している。