◆三浦特別(6月15日、東京・芝1800メートル)
宝塚記念が来週に控えるものの、G1連続開催が終わりようやくホッとひと息。今回はメインレース以外から取り上げたい。
初めて古馬との戦いに挑む3歳牝馬カニキュル(牝3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎、父エピファネイア)は、前走のフローラSで0秒3差3着と好走。序盤は後方でやや行きたがるそぶりを見せ、精神面の幼さをのぞかせた。それでも後方2番手で折り合いをつけると、最後の直線ではメンバー最速の末脚を繰り出し、確かな能力をうかがわせた。
残念ながらオークスの舞台には立てなかったが、オークス取材の際には菊沢調教師が出走したコガネノソラ(12着)に並ぶ評価をしていた馬だった。今回の斤量53キロは、やはり魅力。フローラSでも注目していた好素材だけに、楽に突破しても驚けない。(石行 佑介)