ルーキーの長浜鴻緒騎手が函館で奮闘中 津軽海峡の先にある故郷・青森へ活躍届け続ける

函館で飛躍を誓う長浜
函館で飛躍を誓う長浜

 8日に開幕した函館でルーキーの長浜鴻緒(こお)騎手(18)=美浦・根本厩舎=が充実の日々を送っている。

 8鞍に騎乗した開幕週は、初日の7R(3歳上1勝クラス、芝2000メートル)で5番人気のフロムナウオンを導き、函館初勝利となる通算6勝目を挙げた。当日は「勝つところを実際に見せる」と、津軽海峡の先にある故郷の青森から母、弟、祖父母を招待していた。長浜は「信じていたけど本当に決めるとは、と言われました(笑い)。弟が写真をたくさん撮ってくれて、勝ててホッとしました」と、有言実行のVに笑顔があふれた。

 「関西のジョッキーもいますし、吸収できることがたくさんある」。早朝から何頭もの調教をつけるなど精力的に動き回り、普段と違う環境に刺激を受けながら、技術向上に努めている。

 昨夏の見習い時代に函館滞在で作った人脈が早くも生きている。開幕前から、10~23年に当地で73勝をマークし、14年の函館記念(ラブイズブーシェ)を勝った古川吉にコースの特徴についてアドバイスをもらっていた。「小回りで乗りづらいと思ったが、実際は大丈夫。3コーナーから仕掛けていって、4コーナーで詰まっていくので、早めの判断が必要」と1週目を振り返った。

 今夏は函館→札幌と転戦する予定。「たくさんの方に注目してもらえるような活躍」を目標に掲げた。故郷に近い北の大地でブレイクに向けた種をまく。(浅子 祐貴)

 ◆長浜 鴻緒(ながはま・こお)2005年11月12日、青森県生まれ。18歳。美浦・根本厩舎所属。24年3月2日、中山1Rでデビュー。同9日の中山2R(グリントリッター)で初勝利。JRA通算139戦6勝。158・5センチ、48・0キロ。同期は美浦の石神道、大江原比、坂口、栗東の柴田裕、高杉、橋木、吉村。

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