◆第73回ラジオNIKKEI賞・G3(6月30日、福島競馬場・芝1800メートル)
現3歳世代を語るうえで、昨年の京都2歳Sがポイントと何度も書いてきた。改めて振り返ってみても、間違いはなかったと思う。当時の出走馬の、その後の主な成績は
1着 シンエンペラー=日本ダービー3着
4着 ダノンデサイル=日本ダービー1着
6着 ディスペランツァ=アーリントンC1着
8着 コスモキュランダ=皐月賞2着
その中で3着だったのがサトノシュトラーセ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父ジャスタウェイ)だ。レース自体も差し競馬の中、外枠からの先行策で踏ん張る強い内容だったと思う。
その京都2歳Sは内回りでの施行で、次戦で快勝したあすなろ賞は小倉でのレース。小回り向きの機動力は十分に示している。青葉賞は不利が響いた4着だったが、その直後からここ目標に照準を定めていた。「キャリアを積むごとに、馬は良くなっているんですよ。長く脚を使えるので、その点を引き出せれば」と大江助手。初タイトルをつかみ、実りの秋へとつなげる。(山本 武志)