7月6日の福島11R・鶴ケ城S(3歳上3勝クラス、ダート1700メートル=15頭立て)は、9番人気のショウナンライシン(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎、父エスケンデレヤ)が、直線で抜け出してオープン入りを決めた。柴田善臣騎手は自身が持つJRA最年長勝利記録を更新する57歳11か月7日での白星となった。勝ち時計は1分44秒2(良)。
きっちりとスタートを決め、スムーズに好位3、4番手を確保。3コーナーで外から後続が追い上げてきても、負けじとスパートして、直線でも力強い伸び脚で2着のサイモンザナドゥに1馬身差をつけた。
柴田善騎手は「意外とゲートを出てくれて、楽な感じでレースを進められました。折り合いもついていたし、3コーナーでまくってきたのがいて、それをしのげたことが伸びにつながったかな。体力のある馬。このコースはいいみたい。いいことが重なって、いい結果につながった」と、充実感を漂わせて汗をぬぐった。
大竹調教師は開口一番「うまい」と鞍上を絶賛。さらに続けて「競馬もうまいですけど、いつも申し訳ないですが、ちょっとうるさい馬に乗ってもらったりしているのですが、ゲートを開くまでの持っていき方が上手です」と円熟の技術に最敬礼だった。