【七夕賞】レッドラディエンスが七夕当日決戦で重賞初挑戦V 戸崎圭太騎手「強い勝ち方ができた」次なる「願い事」は…

七夕の日に行われた七夕賞を快勝したレッドラディエンス(左)(カメラ・荒牧 徹)
七夕の日に行われた七夕賞を快勝したレッドラディエンス(左)(カメラ・荒牧 徹)
プレゼンターを務めた中村蒼(右)に祝福される戸崎
プレゼンターを務めた中村蒼(右)に祝福される戸崎

◆第60回七夕賞・G3(7月7日、福島競馬場・芝2000メートル、良)

 5年ぶりの“当日決戦”で、福島競馬場で行われた第60回七夕賞・G3は2番人気のレッドラディエンス(戸崎)が、重賞初挑戦Vを飾った。

 力強く突き抜けた。4コーナー8番手で直線を迎えたレッドラディエンスは外に持ち出されると、ジリジリと、しかし、確実にライバルをのみ込んでいった。ラスト100メートルを切って先頭に立った後も後続の追い上げを許さず2馬身差で快勝。戸崎が「リズムよくいけましたし、僕が追い出しのタイミングを間違わなければいい脚を使ってくれると思っていた。強い勝ち方ができたと思います」と胸を張った、見事な重賞初挑戦Vだった。

 ここ数戦は好位からの競馬だったが、戸崎の頭の中には控える形が選択肢にあった。「ポジションを取る気になれば取れる馬なんですけど、行く馬も結構いたので。この馬のリズムで中団になったというところです」。読み通り1000メートル通過57秒3のハイペース。上がり最速タイ34秒9の末脚を引き出した鞍上の手腕も光った。

 岡部幸雄元騎手に並ぶ最多タイの七夕賞4勝目を手にした戸崎は、翌8日が誕生日。「七夕ということで願いがかなってよかったと思います。これからもけがなく、一つ一つを大事に乗って、勝ち星を積み上げられたらいいなと思います」と44歳の抱負を口にした。

 新馬戦こそ6着に敗れたが、2戦目の未勝利Vから11戦連続3着以内という抜群の安定感を誇るディープインパクト産駒。藤沢和雄調教師の引退により転厩してきた素質馬に、友道調教師の期待も大きい。「うちにきた時から重賞でもと思っていた馬。取れてよかったです。今後は馬の状態を見ながらになりますが、サマー2000シリーズの転戦を考えています」。次走は新潟記念(9月1日、新潟)がターゲットとなる。夏の王者に、その後のG1制覇という願いさえかないそうな、7月7日の勝利だった。(西山 智昭)

 ◆レッドラディエンス 父ディープインパクト、母ペルフォルマーダ(父ジャンプスタート)。栗東・友道康夫厩舎所属の牡5歳。北海道白老町・社台牧場の生産。通算12戦5勝。総獲得賞金は1億3415万3000円。重賞初勝利。馬主は(株)東京ホースレーシング。

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