【函館記念】20歳のホープ佐々木大輔騎手が2日連続重賞制覇へ チャックネイトは「めちゃくちゃいい馬」

チャックネイト(手前)に佐々木が騎乗して絶好の動き(カメラ・高橋 由二)
チャックネイト(手前)に佐々木が騎乗して絶好の動き(カメラ・高橋 由二)

◆函館記念追い切り(11日・函館競馬場)

 今週末に函館で行われる2重賞の出走馬が11日、確定した。第60回函館記念・G3(14日)に挑むチャックネイトは現地で最終追い切りを行い、騎乗した佐々木大輔騎手(20)=美浦・菊川厩舎=が「めちゃくちゃいい馬」と高評価した。第56回函館2歳S・G3(13日)はサトノカルナバルで挑み、自身の重賞初制覇に加え2日連続のタイトル奪取を目指す。枠順は12日に確定する。

 20歳のホープ、佐々木と初コンビを組むチャックネイトが北の大地で躍動した。最終追い切りは函館・Wコースで単走。6馬身前に目標を置いて人馬の呼吸を合わせながらゆったりと追走。ラストは余裕の手応えで5ハロン73秒2―13秒5をマークし、フィニッシュした。

 前日に追い切った函館2歳Sの有力馬、サトノカルナバルと同じように派手なアクションはなかったが、バネを利かせ涼しげに走るフォームは万全を伝えるには十分。佐々木は「しまいも抱えたままで、いいバランスで走れていました。雰囲気はすごくいい。動かそうとすれば動くけど、無理をしないで乗りました。めちゃくちゃいい馬です。柔らかみがあってメンタルも落ち着いています」と絶好の感触を伝えた。

 前走の天皇賞・春は早めに手応えを失い、14着に終わった。ここを目標に6月8日に美浦に帰厩し、約1か月乗り込んで函館入り。函館で未勝利を勝っているように洋芝と相性がいい。距離短縮となるが、鞍上は「この舞台がマイナスになることはないです。1歩目を出てくれれば」と反撃へイメージを膨らませる。

 土曜の2歳重賞で重賞初Vを決め、2日連続のタイトル奪取を目指す。昨年は18勝で武豊、横山武ら歴戦の先輩を抑え、史上最年少の19歳で函館リーディングを獲得。今年は9勝で4位(1位は横山武の13勝)につけ、奮闘を続けている。次世代のスター候補は「(2日連続重賞Vは)めったにあることじゃない。そういうチャンスは取りこぼさないようにしたい」と静かな口調に確かな自信を携える。ここで結果を出し、飛躍のきっかけをつかむ。(松末 守司)

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