【中京記念】23年毎日王冠V馬が復活へ上昇ムード 杉山晴調教師「強いエルトンをお見せできるように」

復活勝利へ向けて仕上がり良好なエルトンバローズ
復活勝利へ向けて仕上がり良好なエルトンバローズ

◆中京記念追い切り(17日・栗東トレセン)

 サマーマイルシリーズ第2戦、第72回中京記念・G3(21日、小倉)の追い切りが栗東トレセンなどで行われ、復活Vを狙う重賞2勝馬エルトンバローズが上昇ムードを見せた。

 トップハンデの意地を見せる。昨秋のマイルCS4着が光るエルトンバローズは、西村淳を背に栗東・坂路を単走、馬なりで55秒3―11秒8。マイルCSの当週と同じく坂路の内めを通り、手前を替えないのも同様で杉山晴調教師も「先週負荷をかけているので、今日はいつも通り坂路で、しまいだけサッとやりました。いい時の動きでした」と合格点を与えた。

 前走の安田記念は、香港からの国際検疫の関係で、東京競馬場で1頭での調整を余儀なくされた。基本はダート調教で、当該週だけ芝コースでの追い切り。それでも西村淳が3度追い切りに騎乗し、トレーナーは「環境にもすぐ慣れて、比較的やれることをやれて臨めました。力は出し切りました」と振り返る。ただ、「良馬場でやりたかったですね」と悔やむように今年は3戦とも道悪に泣かされた。

 今回は慣れたウッドチップでの調整。10日の1週前追い切りでは栗東・CWコースで5ハロン65秒2(6ハロン80秒6)と自身2位タイの好時計をマーク。初めてとなる小倉の舞台にも「福島で重賞を勝っているように小回り、平坦、1800メートルはいい」と条件はそろった。

 「どこかで何とかもう一回タイトルをという気持ちがすごく強いです。今週は天気も良さそうなので、パンパンの良馬場で強いエルトンをお見せできるように」と指揮官。最後にサマーマイルシリーズの意識はあるか尋ねると「ありません」とキッパリ。昨秋の毎日王冠以来のVへ、実績馬の全力投球から目が離せない。(玉木 宏征)

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