【POG】ドゥラメンテ最終世代の真打ち、マスカレードボール今週デビュー

絶好の仕上がりで初陣Vを狙うマスカレードボール
絶好の仕上がりで初陣Vを狙うマスカレードボール

 今週の出走馬が8日に確定し、各地の新馬戦に注目馬がスタンバイ。ドゥラメンテ産駒の最終世代となる良血、マスカレードボール(牡、美浦・手塚厩舎)は昨年の秋華賞2着、今年のヴィクトリアマイルで3着のマスクトディーヴァの半弟で、11日の新潟5Rで初陣を迎える。

 良血馬が軽快な動きを見せ、デビューVへ態勢を整えた。11日の新潟5R・芝1600メートルでデビューとなるマスカレードボール。3冠牝馬のリバティアイランドなどを送り出したドゥラメンテのラストクロップで、優秀な母系。半姉は昨年の秋華賞2着、今年のヴィクトリアマイル3着で今年の阪神牝馬SなどG22勝のマスクトディーヴァ。祖母ビハインドザマスクは01年のスワンSなど重賞3勝の名牝だ。手塚調教師は「まだ手前の替え方やトモ(後肢)のバランスに良化の余地はあるけど、潜在能力は高そう」と期待を寄せる。

 7日の美浦・Wコースでの最終追い切りは、名牝ブエナビスタの孫にあたり、今週10日の新潟5R・芝1800メートルで初陣を迎えるエデルクローネと良血同士の併せ馬。2馬身半追いかける形でスタートし、最後の直線では馬なりのままラスト1ハロン11秒5(6ハロン85秒3)で、楽々と併入した。1週前にはコンビを組む戸崎が騎乗してしっかり負荷をかけ、トレーナーは「順調にきている」と好感触をつかんでいる。

 一方で父の産駒特有の気性面の難しさも抱えており、あとは自分との戦いになる。手塚師は「発汗したり、気負う面がどうか。ドゥラメンテ産駒はそういうところがあるから。気持ちが高ぶりやすいので、現状は1600メートルがいいかな。新潟は前に行かないと勝てない。ポジションを取れれば、チャンスはあると思う」とレースをイメージ。ここまで3頭が勝ち上がっている最終世代の真打ちとなれるか、注目だ。

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