◆第60回CBC賞・G3(8月18日、中京競馬場・芝1200メートル)
第60回CBC賞・G3(18日、中京)で、2連勝中のキタノエクスプレスが重賞に初挑戦する。1週前追い切りは、栗東・坂路で52秒5―11秒8の好時計をマーク。坂口調教師は「順調です。暑さは、そんなに強いタイプではなさそうですが、今のところは大丈夫」と手応えを示す。
飛躍を呼んだ転機は、今年1月の2勝クラス(京都・芝1200メートル)。若い頃は脚元が安定していなかったためダートを使ってきたが、6歳で芝に挑戦。10番人気で2着と好走した。転向4戦目で勝利すると、次戦で3勝クラスも突破。坂口調教師は「もともと芝を使ってみたいという思いは、ずっとあった。素質がある馬で期待はしていたし、やれる感じはあった」と振り返る。
現在は脚元の不安はなく、コンスタントに出走できるようになった。加えて、芝の5戦は全て上がり3ハロンが3位以内と、末脚に磨きをかけている。指揮官は「安定して走れるようになったのは、芝で差す競馬を覚えたのが大きい。重賞でも頑張ってくれるのでは」と期待。遅咲きのアジアエクスプレス産駒が、勢いのままに初タイトルまで駆け上がる。(水納 愛美)