ようやく迎える初陣だ。18日の札幌5R(芝2000メートル)でデビューするショウナンバルドルは22年のセレクト当歳セールで3億1000万円がついた高額落札馬。6月中旬の入厩からゲート試験合格後も在厩し、実に2か月以上も乗り込んだ。
「もっと奥の深い能力がありそうだけど、出し切れていない面もあるので」と北村助手は説明する。ここ2週は実戦でコンビを組む池添の騎乗で、今週は重い函館の芝コースで追走先着。現2歳世代の新馬6戦で4勝、2着2回と連対率10割の実績を誇る須貝厩舎が時間をかけて、丁寧に仕上げてきた。
ブリックスアンドモルタル産駒の牡馬で、いとこに札幌記念出走のステラヴェローチェを持つ。「いい背中をしています。フットワークや息遣いは先週より良くなりました」と池添。上昇カーブを描きつつ、初の実戦へ向かう。(山本 武志)