土曜に新潟で8戦7勝と無双し、年間100勝も決めたルメールが、出世レースで素質馬を勝利に導いた。17日の新潟11R・日本海S(3歳上3勝クラス、芝2200メートル)は、3歳馬のヘデントール(牡、美浦・木村厩舎)が3馬身半差をつけてV。3番手を追走し抜群の手応えで直線を向くと、一瞬で後続を突き放した。
鞍上は「楽勝でしたね。能力があります。普通のペースなら落ち着いているし、長くいい脚を使ってくれます。長いところで重賞を勝てる」。昨年、勝ったドゥレッツァは次走で菊花賞V。今後は未定だが、夏の上り馬として3冠目への挑戦に注目が集まる。
この日2、5、6、7、8、9Rの騎乗機会6連勝を含む7勝。10Rのケイアイアニラは4着で、自身3度目の一日8勝には届かなかったが、大暴れした。9Rをジャスパーロブストで制し、一番乗りでJRAに移籍した15年から10年連続10回目の年間100勝。春にドバイでの落馬負傷による戦線離脱、6月下旬からのリフレッシュ休暇をし、計2か月の休養期間がありながらのスピード達成に「素晴らしい日。全部1番人気だったけど、全馬でいいポジションを取れた」。さらなる活躍へ向けて「何勝しても次のレースへ向けて、落ち着いて集中しないといけない」と気を引き締めた。(角田 晨)