【アイリッシュチャンピオンS】シンエンペラーが意欲的な国内最終追い切りを消化 矢作調教師「8分まで上げられると思っている」

坂井瑠星騎手を背にしたシンエンペラー(左)はラファミリア(右)と併せ馬
坂井瑠星騎手を背にしたシンエンペラー(左)はラファミリア(右)と併せ馬

◆アイリッシュチャンピオンS・G1(9月14日、レパーズタウン競馬場・芝2000メートル)国内最終追い切り=8月21日、栗東トレセン

 アイリッシュチャンピオンSから凱旋門賞(10月6日、パリロンシャン競馬場)のローテーションを予定しているシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)が、出国前の実質的な最終追い切りを行った。芝コースで坂井瑠星騎手が騎乗し、欧州遠征に帯同予定のラファミリア(3歳1勝クラス)を4馬身追走。いっぱいに追われ、しっかりと負荷をかけられ、ゴールでは半馬身ほど前に出た。見守った矢作調教師は「徐々に上がってきているけど、今日でも6、7分」とまずは冷静にジャッジした。

 しかし、最大目標の凱旋門賞に向けては着実にステップアップしている。「正直、いい時を100とすると、帰ってきたときは30、40くらいのレベルだった。あくまでも(目標は)10月6日(凱旋門賞)であって、そこまで1か月半以上、アイリッシュチャンピオンSまでも4週間弱ある。8分まで上げられると思っている」と指揮官はもっと先を見据えている。

 昨日の雨で重たくなった芝コースでの追い切りとなったが、「道悪の走りを見たかった。血統は偉大。必ずそれが出る。兄(20年の凱旋門賞を制したソットサス)もドロドロの道悪をこなしている。今日も悪い走りではない」と本番を想定してメニューを組んだことを説明した。

 今後は26日に関西国際空港から出国し、フランス・シャンティイの清水裕夫厩舎で調整していく。

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