【新潟2歳S】新潟の新馬戦5戦5勝 森秀行厩舎の刺客がアメリカ由来のスピードで一番時計!重賞もいただく

坂路で一番時計を記録したシンフォーエバー(手前)
坂路で一番時計を記録したシンフォーエバー(手前)

◆新潟2歳S追い切り(22日、栗東トレセン)

 今週末に行われる第44回新潟2歳S・G3(25日、新潟)などの出走馬が22日、確定した。この夏、新潟で新馬戦5戦5勝と絶好調、森秀行厩舎のシンフォーエバーが栗東トレセンで追い切りを行い、坂路で一番時計をたたき出した。

 アメリカ由来のスピードを見せつけた。シンフォーエバーは新コンビを組む岩田康を背に、栗東・坂路でボディブロー(3歳未勝利)を2馬身半追走。序盤からフルスロットルで、豪快な身のこなしで駆け上がった。やや折り合いを欠いたぶん、最後は無理をさせなかったが、50秒2―13秒4とこの日の一番時計で1馬身先着。清水亮助手は「あの全体時計を楽に出したので、能力はありますね」と手応えを示した。

 坂路では乗り難しさを見せるため、今回も前半2ハロンが24秒7、後半が25秒5の前傾ラップ。しかし、清水亮助手は「馬の癖を分かってもらえたのはプラス。ダートEコースではゆっくり乗ったりするので、あの感じは坂路だけ」と意に介さない。「精神的な面では、調教は乗りやすくなっている」と、デビュー前に比べて成長している。

 今年3月に米国・OBSマーチセールで購入された、コンプレキシティの初年度産駒。父はダートマイルのG1を勝っているが、新馬戦は今回と同じ新潟・芝1600メートルで2馬身半差で快勝した。楽にハナを奪うと、ラスト3ハロンを11秒6―10秒7―11秒0のラップで逃げ切り。同助手は「ゲートも出ていたし、行ってからも先行力があると思う」と評価する。

 森秀厩舎はここまで新潟の新馬戦で5戦5勝。同助手は「たまたまです」と笑うが、並大抵の成績ではない。「競馬に行って折り合えればこのクラスでやれてもいい。ある程度出して、前めで競馬できるなら」。厩舎の勢いも借り、再び越後を快速で沸かせる。(水納 愛美)

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