アジア競馬会議が札幌で開幕 ARFのブレスゲス会長「日本競馬の発展は競馬に対する深い愛情が生み出した賜物」

セレモニーで挨拶するアジア競馬連盟のブレスゲス会長(右はJRA前理事長の後藤正幸・ARC組織委員会委員長)(カメラ・松末 守司)
セレモニーで挨拶するアジア競馬連盟のブレスゲス会長(右はJRA前理事長の後藤正幸・ARC組織委員会委員長)(カメラ・松末 守司)

 8月27日に開幕したアジア競馬連盟(ARF)が主催する第40回アジア競馬会議(ARC)のオープニングセレモニーが、札幌市内のホテルで行われた。

 同会議は8月27日から9月1日までの日程で行われる。日本開催は16年ぶり5回目で札幌での開催は今回が初めて。29の国と地域、及び団体から約800人が参加している。

 ARFのウインフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲス会長は「今回の会議はJRA70周年という記念すべき年に開催されることとなり、その歴史的意義が強調されていると感じています。今後3日間にわたる本会議では、競馬産業界が直面する最も重要ないくつかの問題について議論が行われます。これには、若年層や多様な顧客層への競馬の訴求、違法賭事市場への対応、科学技術を活用した馬の福祉と安全性の向上、持続可能性への取り組みなどが含まれます。ARCの国際的な影響力を示すものとして開催されることになります。北海道は日本を代表する競走馬生産の中心地でありますが、1960年にARCが創設されて以降、日本は競走および生産の主要国として、世界競馬のエコシステムにおける主要プレイヤーの位置を確立してきました。それは、2023年度ロンジンワールドベストレースホースにイクイノックスが選ばれたほか、昨年のジャパンカップがロンジンワールドベストレースに選出されたことが証明しています。これらの成功は、お客様サービスに関する長期的戦略や世界との連携、そして日本の競馬に対する深い愛情が生み出した賜物であると私は感じています。日本の競馬産業界は、競馬というスポーツの公正性を確保し、競馬の魅力を育むことに注力するだけでなく、競走馬のアフターケアにも重点的に取り組んでいます。今回、日本の皆様が、我々全参加者をこの美しい国に温かく迎えてくれたことに感謝いたします。札幌の魅力は決して皆様ご存知の味噌ラーメンやウイスキーだけではないでしょう」と挨拶した。

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