英国のレジェンドトレーナー、マイケル・スタウト調教師が今年末に引退することを発表したと9月10日、海外メディアのレーシングポストが報じた。
現在78歳のスタウト師は1972年に厩舎を開業し、50年以上にわたって数々の名馬を鍛え上げてきた。代表馬の1頭に英、愛ダービーに加え、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(いずれも1981年)を制したシャーガー。最近では日本で種牡馬として活躍するハービンジャー、オペラハウス、キングズベストなどを育てている。「今シーズンの終わりにトレーニングから引退することに決めました。長年にわたり私を支えてくれたオーナーとスタッフ全員に感謝したい。素晴らしい、楽しい旅だった」とコメントした。
世界の数々の大レースも制しており、2010年にワークフォースで凱旋門賞V(2着馬は蛯名正義騎手が騎乗のナカヤマフェスタ)。シングスピール(1996年)、ピルサドスキー(1997年)でジャパンCを2年連続制覇。シングスピールでは97年のドバイ・ワールドCも制している。
スタウト師は1998年にナイト爵位を授与された。昨年、ブリティッシュ・チャンピオンズシリーズ名誉殿堂入りを果たした。