こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンからお届けします。
さて、先週までの厳しい残暑と打って変わって、今朝は気温20度を切る涼しい陽気でした。出張に半袖しか持ってきていなかった私ですが、気候の変化に戸惑う記者仲間とは一線を画すメタボな私には快適でありました。異常気象と言われる昨今ですが、それでも季節は確実に移り変わっているのだと肌で感じましたね。
そんなところで早々と本題へいきましょう。今日は宮田厩舎の話題を。今週9月29日の中山・新馬戦(芝2000M)を予定しているラッフルズドリーム(牝、父エピファネイア、母キングスローズ)は、兄姉にも活躍馬が多い血統です。半兄サトノアーサーは20年の関屋記念など重賞2勝を挙げて、同じく半兄のスワーヴシャルルは短距離路線でオープンまで出世しました。宮田調教師は「ゲート試験に合格した当時はモコモコしているなと思っていましたが、放牧を挟んで帰ってきてからは明らかにひと追いごとに良化しています。心肺機能が高い。エンジン自体がいいし、心臓がいいですね」と、期待を隠しません。母もニュージーランドのG1馬で、素質に注目ですね。
同じく新馬のアドマイヤフェニー(牝、父モーリス、母ヴィリア)は、9月上旬から乗り込んでいます。祖母に96年の桜花賞を勝ったファイトガリバーがいる血統です。先週は美浦・坂路で僚馬と併せて遅れて、指揮官は「戻ってきて、まだ遅れたりしていて、体力的にもう一つ」と、さらなる良化を期待しています。デビュー時期は4回東京か4回新潟の芝1600Mの牝馬限定戦あたりを考えているそうです。
ウィクトルウェルス(牡、父リアルスティール、母ウィクトーリア)は、10月5日の東京・新馬戦(芝2000M)を目標に調整を進めています。宮田師は「ゲート試験の時よりも、良くなって帰ってきました。夏バテせずに元気いっぱいで、手先も軽く動けている。走ってきそうですね。気性も今のところ我慢していて、ほどよくピリッとしています」と、好感触を口にしています。母は19年のフローラSの勝ち馬で、祖母ブラックエンブレムは08年の秋華賞V。母系も筋が通っており、切れそうなイメージがありますね。
また9月1日の新潟で新馬勝ちしたエンジェルマーク(牝、父エピファネイア、母ステファニーズキトゥン)は、百日草特別(11月3日、東京)に向かいます。
あと最近ゲート試験に合格して、その後は放牧に出た新馬もご紹介しておきましょう。アルメントフーベル(牝、父サートゥルナーリア、母アメリ)は、9月12日にゲート試験に合格。祖母は名牝アゼリです。宮田師にうかがうと、「脚が短めでコロンとした体形で、筋肉の質が柔らかくてバネがあります。気性もピリッとしていて、走りそうです」と評価は高かったです。現時点で適性は芝のマイル前後とみています。
そしてランメルスベルグ(牝、父サクソンウォリアー、母サンカルパ2)は、9月13日にゲート試験に合格しています。母はアルゼンチンのG1馬で、この馬が初子になります。指揮官は「大型馬でのっそりしたような馬ですが、走っていい感じがありますし、ゲートもゆっくりでしたが、そつなくこなしてくれました。思ったよりピリッとしていて、変わってきそうです。540キロくらいあるので、仕上がりには時間がかかりそうかな」と評価しています。
それでは今日のところはこのへんで。