JRAは7日、永野猛蔵(22)=美浦・伊藤圭厩舎=、小林勝太(21)=美浦・小野厩舎=の両騎手が、調整ルーム内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信していたと発表した。
永野は東京競馬開催中の今月5日から6日にかけて、同競馬場の調整ルーム内でスマートフォンを持ち込み、使用。同件の調査の過程で、小林勝の9月27日(金)における美浦トレセン調整ルーム内でのスマートフォン持ち込み、使用が判明した。
JRAは両件を重大な非行があったものと認め、日本中央競馬会施行規則第148条第2項に基づき裁定委員会に送付。同条第4項により24年10月8日から、裁定委員会の議定があるまで両騎手を騎乗停止とした。
永野は21年3月6日の中山3Rで初騎乗初勝利を挙げ華々しくデビュー。その後も順調に勝鞍を積み重ね、4年目の今年は7月に通算100勝を達成。21年に民放競馬記者クラブ賞、22年にはフェアプレー賞を受賞するなど、将来を期待される存在だ。2年目の小林勝も今年はすでに25勝を挙げ、注目を集める若手となっている。両騎手は8日に川崎競馬でのYJSトライアルラウンドに出場予定だったが、騎乗できないことになる。
JRAでは若手騎手のスマホ不適切使用が相次いでおり、短期間で3度目の発覚。昨年5月には、当時デビュー3年目までの若手騎手6人が、30日間の騎乗停止処分が下されていた。また、今年5月には3年目の水沼元輝騎手にも不適切使用と偽装工作が判明し、来年2月28日までの9か月間の騎乗停止処分が科せられている。