◆第29回秋華賞・G1(10月13日、京都競馬場・芝2000メートル、良)
第29回秋華賞は13日、京都競馬場で行われ、単勝1番人気に応えてチェルヴィニアがV。桜花賞馬ステレンボッシュとの“2強対決”を制し、5頭目となるオークスとの2冠を達成した。
猛然と迫ったが、ラスト1冠には手が届かなかった。馬群の外に持ち出されたボンドガールは、ラスト3ハロンメンバー最速の34秒1の末脚を繰り出したが、馬群をさばいて抜け出したチェルヴィニアには及ばなかった。「勝った馬が強かったね。内が開いたし、抜けていかれたね」と武豊は淡々と振り返った。
「やりたいレースはできた」と鞍上。クイーンS、紫苑Sと同様に、道中は後方でじっくりと脚をためラストにかけたが、藤田晋オーナー悲願のJRA・G1奪取もかなわず。「すべて、のみ込めると思いましたが、勝った馬が強かった」と手塚調教師も鞍上と同様に、ライバルをたたえた。
デビュー戦勝利後、6走し重賞2着4回。2勝目は遠いが、G1でも戦える能力を示したダイワメジャー産駒。エリザベス女王杯には向かわず、来年のヴィクトリアマイルを目標に今後の予定を決める。