来週はそろい踏み(美浦)

アルレッキーノ
アルレッキーノ

 こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンからお届けします。

 その前に読者の皆様には、少し更新がご無沙汰してしまって申し訳ありませんでした。ここ2週ほど美浦トレセンへ取材に行くタイミングがなかったためで、ご容赦下さいませ。ジャパンダートクラシックの取材では、締め切り時間に追われながらも、フォーエバーヤングの快勝と現地の盛り上がりを肌で感じることができて、本番で厚い印を打ちたくなりましたね。

 そして久々にもらった余暇では、久しぶりに九州へ。博多では食い倒れの一日でしたが、以前に行ったのがプロ野球担当をしていた頃以来となると、かれこれ10年ぶり近くのご無沙汰でした。せっかくだからと3軒目に長浜の屋台にまで繰り出すと、あいにくの雨で店数は少なめでしたが、ゆったりと楽しむことができました。お店の方はもちろん、知らぬ同士が一期一会で語り合い、ドイツから来た23歳の青年、その宿泊先を運営するカップル、長崎から一人旅で博多まで来た紳士など、様々な人間模様が垣間見えて、「自分も元気に頑張らなきゃ」と心の洗濯になりましたね。

 そんなところで本題へいきましょう。3日間開催の翌日は全休日ですが、特別戦に登録している馬などは調教を申し込めば馬場入りすることができます。15日の朝も富士Sにパラレルヴィジョンを送り込む国枝調教師が精力的に動き回っていたので、さっそく2歳馬の話題を取材。前走のサウジアラビアロイヤルCで5着に敗れたアルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル)は、朝日杯FS(12月15日、京都)へ向かいます。1番人気だった前走は、好位からリズム良く運んだように見えましたが、直線で伸びを欠きました。国枝師は「初めてああいう形になって、力んでいたのはあったけど…。しまいがガス欠だったからね。(前に)行っちゃってというのもあったけど、ペースも速かったからなあ」と思案顔でしたが、「スピードはいいものがあるよ」と前を向いていました。秘める能力は確かという雰囲気で、巻き返しに期待したいところです。

アロンズロッド
アロンズロッド

 そして注目の超良血馬アロンズロッド(牡、父エピファネイア、母アーモンドアイ)は、10月26日の東京・新馬戦(芝1600M)でのデビューに向けて調整を進めています。国枝師は「夏と比べて、筋肉がずいぶんついてきた。変な気性でもないし、順調にきているのはいいね」と語っていました。今週の木曜日17日にはルメール騎手が美浦に駆けつけて追い切りに騎乗するそうで、「ルメさんに乗ってもらって、どんなもんかな」とも話していました。ジョッキーにとっても、きっと楽しみなのではないでしょうか。

 そして血統のロマンと言えば、アマキヒ(牡、父ブラックタイド、母アパパネ)も忘れちゃいけません。9月中旬から乗り込んできて、10月27日の東京・新馬戦(芝2000M)でデビュー予定です。13日には美浦・Wコースでアロンズロッドと豪華な併せ馬を消化しています。指揮官は「(距離適性は)長いところだと思う。使っていって、良くなっていくんじゃないかな」と、初戦からいきなりは…というトーンでしたが、こちらも注目していきたい一頭です。

 同じく新馬のダノンアンチュラス(牡、父エピファネイア、母アンチュラス)は、5回東京の2週目あたりを視野に入れているそうです。番組は芝1800Mの新馬戦が有力のようです。今年の目黒記念など重賞2勝を挙げたシュトルーヴェ、同厩舎で芝のオープンまで出世したアンティシペイトの半弟という血統馬。指揮官は「エピファネイアで、いい前向きさがあるよ」と評価しており、ここから追い切り本数を重ねていって仕上げていければという感じのようです。

 それでは今日のところはこのへんで。

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