【菊花賞】ダービー馬は勝率、連対率ともにトップの絶好「2冠枠」ゲット 鞍上・横山典弘騎手は98年にV

2冠制覇へ絶好枠を引いたダノンデサイル
2冠制覇へ絶好枠を引いたダノンデサイル
98年菊花賞は横山典騎乗のセイウンスカイが4番枠から逃げ切り
98年菊花賞は横山典騎乗のセイウンスカイが4番枠から逃げ切り

◆第85回菊花賞・G1(10月20日、京都競馬場・芝3000メートル)枠順確定

 第85回菊花賞・G1(20日、京都)の出走馬と枠順が17日、決まった。日本ダービー1着からの直行で2冠制覇を狙うダノンデサイルは2枠4番。18頭立てとなった1987年以降、勝率、連対率ともに1位の好枠をゲットした。

 最大の注目だったダノンデサイルが絶好枠を引き当てた。菊花賞が18頭立てになった87年以降、4番枠は勝率10・8%、連対率21・6%とともにトップ。横山典にとっても過去19回騎乗して唯一の勝利が4番枠だった98年セイウンスカイだ。

 前走の日本ダービーは今回と同じく内めの枠から、逃げてもいいぐらいの勢いで出して行き、エコロヴァルツがハナを主張するとすぐに控えて折り合った。操縦性の高さ、馬群で我慢できる精神力は、全馬初の3000メートルで大きな強みになる。枠順は文句なしと言える。

 神戸新聞杯を逃げ切ったメイショウタバルは10番枠からの発走となった。浜中は「スタートから出して行くことは絶対にしないと思います」と宣言しており、道中で目標になる馬が出現してほしい状況。前走で逃げたノーブルスカイ、最内枠のピースワンデュックあたりがハナ候補とみる。石橋調教師は「内、外の出方が見やすい枠で競馬しやすいんじゃないかな」と元ジョッキー目線で解説。穏やかな表情から、折り合いを欠いた最終追い切りの不安はなくなった。(玉木 宏征)

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