◆第85回菊花賞・G1(10月20日、京都競馬場・芝3000メートル)=10月19日、栗東トレセン
トライアルの神戸新聞杯を逃げ切ったメイショウタバル(牡3歳、栗東・石橋守厩舎、父ゴールドシップ)は角馬場でじっくりと運動し、レース前日の最終調整を終えた。落ち着いた姿で引き揚げて、精神面での成長がうかがえる。石橋調教師は「前走と同じように調整しました。落ち着いていたね」と笑みを浮かべた。
ダービーは無念の出走取消となったが、前走で能力の高さを改めて示した。あとは3000メートルという距離だけに、自身との戦いになる。「当日のゲート周りで(テンションが)どうなるか。外見はイレ込んだ感じにはならないが、浜中しか分からない感覚だからね。特に戦法の指示もしません」と指揮官は鞍上に託す。父ゴールドシップは12年の菊花賞を勝ち、2冠を達成した。父譲りのスタミナをどう生かすか、その出方がレースのカギを握る。