
5日に開業した東西9人の調教師のうち、7人が今週末に初陣を迎える。
JRA初の女性調教師となった前川調教師が、9日の阪神7R(4歳上1勝クラス・芝2000メートル)にテクネチウムを出走させ、初陣を迎える。鞍上は永島で、JRA所属「女性調教師×女性騎手」のタッグも当然、史上初。前川師は「減量で、追える騎手ということでお願いしました」と笑みを浮かべ、永島も「初陣を任せてもらえて、すごくうれしいです」と喜びをあらわにした。
テクネチウムは障害オープン馬で、今回は6戦ぶりの平地戦。前川師は「追い切りの動きもいいですし、障害効果も狙いつつですね。少しでも上の着順を目指したいです」と期待を込める。
開業祝いに届いた花は20基以上。「ドキドキ、ワクワクを感じている暇がない」と多忙を極めつつも、「ありがたいの一言。皆さん応援してくださっているので、期待に応えたい」と周囲に感謝した。女性トレーナーの先駆者として、一歩を踏み出す。(水納 愛美)
◆女性タッグ 84年のグレード制導入以降では1例のみ。01年の中山グランドジャンプ・JG1で、米国のジャネット・エリオット調教師がカンパネールを出走させ、同じく米国のサンドラ・ミラー騎手が騎乗して5着だった。